「へそ展」日記

ひとつの展覧会の裏側には、展覧会を訪れただけでは見えない、さまざまなプロセスと試行錯誤があります。「へそ展」日記は、「へそまがり日本美術ー禅画からヘタウマまで」展、略して「へそ展」に関わるスタッフが、折々に皆さんにお伝えしたいことを発信するブログです。


初巡回します

2019年の春、東京・府中市美術館で開催され、大きな話題を呼んだ、あの展覧会。

リピーターさんもビギナーさんも、もれなく心うばわれてしまったという、その名も「へそまがり日本美術」が、全国で初めて、北海道に巡回されます。

府中市美術館と言えば、日本美術を愛する方々にとっては、パワースポットとも言える存在。

『鳥獣戯画の国 たのしい日本美術』(講談社 / 2020年)など、多くの著書で知られる学芸員の金子信久さんを中心に、スタッフが一丸となって、毎年「春の江戸絵画まつり」を開催し、通な美術ファンをうんうんとうならせていらっしゃる…そんな美術館なのです(個人的見解です)。

さて。

「へそまがり日本美術」、通称「へそ展」は、南は九州から北は北海道まで、まさに日本中から集めた「へそまがりな感性」の所産をご紹介します。

「きれい」でも「立派」でもない、けれど心に残る作品が、これほどあちこちに点在しているなんて!!

その事実が、大きな驚きと喜びを与えてくれます。

さらに。

若冲や国芳など日本美術のスターが名を連ねるなか、札幌出身の三岸好太郎ほか北海道ゆかりの作家も「へそまがりな感性」を存分に発揮しています。

「へそまがりな感性」ってなに?と、人ごとのように思っていた方も、「もしかして、私、(へそまがり)…!?」と、新たな自分を発見してしまうかもしれません。

どなたさまにも、ふ~っと肩の力を抜いて、ご覧いただきたい「へそ展」。

開催をどうぞお楽しみに!

                                   (北海道立近代美術館、齊藤)

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